陳内将という俳優について

 

 

 

予め宣言しますが、この記事は私が高校三年のときにその魅力にどっぷり惚れ込み、予定していた大学進学をやめて照明業界にいくことを決心し、陳内将に人生を狂わされたと評するほど敬愛してやまない陳内将をただひたすらに褒めそやす記事です。

オタクが書いているので基本的に気持ち悪いため、何かを察した方はブラウザバックをどうぞ。

 

 

 

 

 

この記事を読んでくださっている方は陳内さんについてご存知の方が多いと思いますが、まずは陳内さんについて。

 

 

 

 

 

1988年1月16日、熊本県上天草出身。

 

よく「陣」内と間違われるが、正しくは陳内

車じゃなくて東ね。ここテストに出るからよく覚えておくように。

「ちんない」って打てば候補の中に出てくるよ。

 

ご実家は鮮魚店を営まれていて、お兄さん、お姉さんを兄弟に持つ末っ子。ご家族が大好きで、ちょくちょくブログやTwitterに登場する。

特に甥っ子の紫音くんを溺愛していてすぐファンに紫音くんの自慢や成長の報告をするため、ファンも紫音くんのことを親戚の子供のような面持ちで見守っている。プライバシーはない。

あんなに小さかった紫音くんが小学校に入学したときは感動して、ケーキ買ってきてお祝いした。

 

D2 from Dboysに所属していて、Dboysと統合される前は年長的立ち位置だったので兄貴ぶって年下組たちに怖がられていたが、生まれながらの末っ子属性がだんだん見え始めて今では「陳ちゃ〜ん」とナメられている慕われている。

同じグループに所属している荒井敦史が、当初は陳内さんのことを怖がっていたのに今では陳ちゃん陳ちゃんと懐きつつ時折り馬鹿にしている姿を見ると、尊さに五体投地が止まらない。

 

元ヤンのような風貌に相応しく(?)コミュ力が馬鹿みたいに高いため、すぐ座組に馴染む。

真面目な性格のため年上の方々からは可愛がられ、年下からは慕われるという、二次元のようなキャラ。料理が得意で、山田裕貴に卵焼きを作ってあげたら泣かれてわけがわからないまま陳内将も一緒に泣いたという謎のエピソードを持つ。二次元かな???

 




 

 

高校、大学と進学校卒業の経歴を持ち記憶力もいいため、立ち稽古に入るときには既に台本を手放しているという才能の持ち主。

自分の役柄や作品の世界観について深く考え込むため、D2版TRUMPのとき演じていたクラウス役(見れば分かる。絶望しかない)と、当時同時に撮影していた特命戦隊ゴーバスターズのエンター役(見れば分かる。普通に病む)の感情に引き摺られて病み期突入。

普段から役に引き摺られがちな陳内さんのサポート的役割をする近江陽一郎(2016年に芸能界引退)も病んでいて、他のメンバーも病み状態だったため稽古時期D2内がお葬式状態だった話は、D2とTRUMPシリーズファンとしては後世まで語り継いでいきたい。

 


 

Dステ 12th「TRUMP」 TRUTH [DVD]

Dステ 12th「TRUMP」 TRUTH [DVD]

 


 
この近江陽一郎だが、二人がデートをするのをただ見せられるだけのトチ狂ったファン歓喜もののDVDがあるのでこちらも是非。
じんおみと称して二人でツーリングに行ったり、北海道に二人で出張して行ったイベントでは陳内さんが近江くんの尻を撫でる姿が目撃されたり、既に芸能界を引退している近江くんが陳内さん出演Take Me Out2018を観に行ったり、仲がよすぎることに定評のあるコンビである。他意はない。
 

 

 

D2 The First Message #1 陳内将×近江陽一郎

D2 The First Message #1 陳内将×近江陽一郎 "Precious" [DVD]

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
■俳優陳内将について
 
大学進学後すぐ、友人に誘われてワタナベエンターテイメントカレッジにふざけて応募。
友人は途中で行く気をなくしたため陳内さんもやめようとしたら、カレッジの先生に「お前の本気はそんなもんか」と叱咤され、カレッジに進むことを決意するという、『友人と二人で応募したけど俺だけ芸能人になったよ』あるあるネタにより俳優の道に進むことを決めた。
カレッジ内のテストでは好成績を収めるものの一番になることができず、この中でさえ一位になれないのに今後俳優として成功するはずがないという、意識の高さをこのときから見せる。
しかし、その後多数の作品に出演し着実に経験を積み、今では歌える、殺陣ができる、芝居が上手い、陳内将出演にファンは安心感を覚える存在となる。(私調べ。異論は認めない)
 
先述の通り、作品の世界観やキャラクターについてじっくり考え込む性格のため、彼が演じるキャラクターはストーリー上で語られない空白の部分に想像力を膨らませることができる。
例えば、具体的にあげると2013年に上演された、Dステ版「十二夜


 

f:id:jnni-osi:20180911154250j:plain



 
陳内さんはこのなかで、道化のファステを演じられた。
青木豪さんを演出に、ミッキー・カーチスさん、お笑い芸人我が家の坪倉由幸さんを客演として迎えた当上演は全体的にギャグテイストに纏め上げられ、フライヤーがまずふざけているとしか思えない出来栄え。
大人が全力で臨むお遊戯会のようなこのテンション、正直に言って大好きです。銀魂の実写とかまさしく好きです。
フライヤーの時点で与えられたビジュアルはこれ。
陳内さんは左下の、水色の衣装にハットを被った、如何にも道化のような胡散臭いビジュアル。
が、ですよ!!
実際に蓋を開けたらこれ。 
 

 

f:id:jnni-osi:20180911154600j:plain

 

 

 

 

えええええ、違いすぎない????

 

 

他のキャストのビジュアルもかなり様変わりしていたんですが、陳内さんの様変わりっぷりが凄すぎる。

ビジュアルが一人だけ浮いてるもん。この人だけギャグテイスト十二夜の住人じゃないもん。

 

キャラクターたちは、観客から見ると馬鹿か大馬鹿に分けられる。

ヴァイオラヴィオラは、劇中では正気の人間のようだが端から見れば馬鹿。

サー・トービー始めアンドルーたち三馬鹿トリオは、観客はおろか劇中キャラクターのヴァイオラたちからも馬鹿認定の、正真正銘のお馬鹿さん。そして、カテゴリ的にはそこに含まれる道化のファステ。

確かに小難しいことをそれらしく捲したてて相手を引っ掻き回す役柄なんですが、え、待って??ビジュアルだけじゃなくて、キャラクターも一人だけ浮いてない????

皆恋に恋して頭がおかしくなっているのに、一人だけまるで深い闇を抱えているかのようなんですよ。

フライヤーに書かれている謳い文句は、「誰もが、誰かに、片思い☆」

その言葉に相応しく、殆どのキャラクターが誰かに恋をしているのです。

そんななか、ファステだけは恋のお相手がいない。恋い焦がれる人もいなければ、ファステに恋い焦がれる人もいない。正真正銘、一人だけポツンと浮いている。

これはストーリーがそもそもとしてファステだけを特別なカテゴリーに分類しているから余計に陳内さんが浮いて見えるのかもしれないんだけど、例えば口が悪いけど新人の子が演じたとしたら、ただ小難しいことをそれらしく捲し立てて相手を引っ掻き回すだけで終わったと思うんだ。

だけど、陳内将は「ファステにはかつて恋人がいたのでは?」と観客に思わせる力がある。これは、私が勝手にファステの恋人は既に死んでしまって、彼はもう恋することをやめてしまったのではないかと思っているだけなんですけどね。

とにかく、繰り返しになるけれど彼は空白の部分を明瞭に語らず、観客に想像させるのが上手だと思っている。

ただのお馬鹿なキャラクターでは終わらせず、喜劇のなかに一人仄かな闇を背負って立つ姿には、ゾッとするほどの魅力が備わっている。

 

 

 

 

突然だが、陳内将には色気がある。

特に色気があったのは24〜26歳の頃。(異論は認める)

特命戦隊ゴーバスターズのオーディションを受けに行ったら、ヒーロー側で応募したのに色気があるからとヴィラン側のエンター役に選ばれた。偉いおじさんたちにも認められるほどの、色気の持ち主。

それもあってか、悪役に選ばれることが多い。

事件を解決していく一話完結型のミステリーやサスペンス系のドラマに客演が決まったら、犯人かな?とあらすじを見る前から思うし、大体あってる。私の記憶が定かなら、今のところ全部悪役だ。(2018年9月時点)

それが、キャラメルボックスさんを招いて上演されたDステ「駆け抜ける風のように」では、なんと沖田総司役に抜擢された!

陳内さんも「まさか僕が沖田役に選ばれるとは思わなかった」と仰っていて、確かに彼であればヴィラン側か土方歳三に選ばれることがメジャーだと思う。

だけど、演出脚本の成井豊さんは、他の誰でもなく陳内さんを沖田総司に選んだ。

剣の天才で、病気に体を侵された、儚き美青年。そう評されることの多い、沖田総司に!!陳内将が!!!

色気があるからヴィランにしようという、ファンにとっては分かる。そんな彼が好きと深く頷く期待を大きく裏切って、成井さんは私たちに新しい陳内さんの可能性を見せてくれたのだ。

 

 

D-BOYS 10th Anniversary Dステ15th 「駆けぬける風のように」 [DVD]

D-BOYS 10th Anniversary Dステ15th 「駆けぬける風のように」 [DVD]

 
 
 
 
 
いや、ファンだから彼がかっこいいだけではなく可愛い一面を持つことはもちろん知ってるよ??
でも、それを陳内さんのファンだけでなく他の役者のファンに教えてくれたことが、本当にもう、感謝しかない。
 
実際、これを機に陳内さんの役の幅がぐんと広くなった気がする。
2017年に上演された「ミュージカル黒執事サーカス編」では可愛いが全面に押し出されたソーマを演じ、舞台「A3!」ではとうとう我らのアイドル天馬様におなりになられたのだ。
 
かっこいいだけじゃない、可愛いのだ。
狂っているだけじゃない、葛藤しているのだ。
惡だけじゃない、過去があるのだ。
 
陳内将という役者は、表に語られない裏面を言葉を乗せずに語る。
それはゴーバスターズのエンター然り、舞台「会談にせ皿屋敷」の岩田鉄太郎然り、舞台「紅き谷のサクラ」の鏡止水然り。
彼は、言葉の裏を語るのが上手い役者だ。
そんな彼に心底惚れ込んでいることを、私は誇りに思う。
 
 
 
何度も繰り返し伝えているように、彼は作品やキャラクターについてとことん考えて芝居を落とし込む人だ。
だから、上記のようなことができると考えている。
ドラマや映画といった映像作品より、稽古を重ねて、本番を重ねて、キャラクターに歩み寄れば寄るほど深い芝居を見せてくれるから、陳内さんには舞台というステージがよく合っていると感じる。
いつか、彼にはもっと大きな舞台に立ってほしい。
それは、帝国劇場であったり、博多座であったり。今、彼を知らない層をターゲットにして、たくさんの人々に彼の素晴らしさを知ってほしい。
この記事を読んだあなたが、少しでも彼に興味を持って欲しい。
無力な私は、こうやって推しの素晴らしさを言葉少なに語ることしかできないのがひどくもどかしい。私がアラブの石油王だったら、熊本に立派な劇場をこさえてバンバン宣伝して陳内さん主演の舞台を主催するのに。

何が言いたいかって、要は取り敢えず陳内将を見て欲しい。
そうすれば、私の敬愛してやまない彼が、あなたを惚れさせてみせるから。