ミュージカル マリー・アントワネットを観た

ねえ〜〜〜皆さんMA観ました???
博多座で観たんですけど、終わったあと「もお〜〜〜!!!」って言いながらその日のソワレのチケット買いました!!
もお〜最高だったんで聞いてください!
博多座公演終わって何日経ってんのかって感じですけどね。相変わらず感想を書くのが遅いけど聞いて〜!聞かなくていいから観て!
なんと来年頭までまだ大阪公演も残ってるんですよ!凄くない!!?
もう博多座終わっちゃったんで、私の博多座楽日が終わった日に大阪まで行くこと決めちゃったくらい最高だったんで観て!!




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ロビーにはいってすぐのところに、大きめのポスターにキャストのサイン入りが飾ってあって、もう聞いてない〜!って言いながら連写しました。
なんていうか、終演後テンションおかしくなるくらい最高でした。語彙力は民衆に殺された。




今回も1789のとき同様、お目当てのキャストがいないなかの観劇!
敢えて言うなら、昆夏美ちゃんとソニンちゃんと古川雄大が気になるな〜くらいの気持ちでいきました。
お目当てのキャストがいないと飽き性なもんで割りと退屈になりがちな上に、MAの一幕はバラードが多めだったので、バラードが苦手な私は「これはハズレだったな」と思いながら幕間を喫煙所で過ごしてました。
チケ代も決して安くないし、こりゃあ次から軽い気持ちで観劇くるのは控えようって思ってたらですよ。
思ってたんですよ。




そしたらもぉ〜〜〜〜!!!!!


すぐそういうことする〜〜〜!!!!




割りと救いのない絶望が好きな人は多分好きだと思う。
曲は全体的に1789の方が好きだったんだけど、ストーリーは圧倒的にMAの方が好き。
めちゃくちゃ私の性癖に刺さりました。

これが好きな人は末満健一のTRUMPシリーズ好きだと思うから是非観て。私はLILIUMのラストの絶望感が大好き。MA系のお衣装とか関係性が好きなオタクはグランギニョルが好きだと思う。
まあ取り敢えず観てくれ。お望みならダイレクトマーケティングまでするよ。









⚠️以下ネタバレ注意⚠️



取り敢えず、観劇してからだいぶ時間が経っているけど興奮冷めやらぬ現状なので、好きなところを箇条書きしますね。
推しがいなかったため、割りとストーリー重視なのでその点悪しからず。



・退屈していたところへのオルレアン公(吉原光夫氏)の「私こそがふさわしい」
軽快なメロディに骨太な歌唱力、曲調、歌詞、歌唱力、どれをとっても好きすぎて一気に眠気が飛んだ。
マチネ観劇後すぐさま追加したソワレの一幕目は睡魔との戦いだったんだけど、これだけは目をかっぴらいて聴き惚れました。最高だった。


・ラ・モット夫人が虐殺されて、彼女の首を持った民衆が行進するシーン。窓辺に寄り怯え慄くマリーアントワネットがよかった。
鶏頭なのでよく覚えてないんですけど、「自由!平等!博愛!」と民衆が叫んで行進するの、正直恐怖の沙汰じゃないですか??
1789ではあれほど華々しく描かれていた(気のせいかもしれないけど)重大な転換期が、視点を変えればこれほどの残虐性を備えている。
坂本眞一氏著書のイノサンrougeでも同様のシーンがあるんですけど、もう私はフランス革命をただの祝福すべき事件とは見れないです。人間怖すぎ……。
バスティーユ牢獄襲撃事件の日を建国記念日(正確に言えば革命記念日)にしてるフランス、正気か???と思うんですが、これはぬくぬくと現代を生きているから思うことなんでしょうね。いや、でも正気か……????

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イノサンも最高に面白いので、フランス革命が好きな人は是非読んでね。
この作品のマリーアントワネットがとてもキュートだよ。後半にはロベスピエールやダントン、アルトワ伯とかも出てくるので、好きな人はかなりテンション上がると思う。


・マリーアントワネットの革命裁判のとき、ロベスピエールに名前とかいろいろ問われて「はい」って短く返すテンポの良さが好き。
花總まり:背筋は丸くなり疲れ果てた印象を受けるのに、顔は真っ直ぐに前を向いていたのがよかった。
王妃としての威厳を失ってもなお、絶対に手放さない王妃としてのプライドが見えるのが好き。フランス王妃万歳🇫🇷
笹本玲奈:反対に、裁判中ずっと背筋を伸ばして、理不尽な革命裁判に掛けられ謂れもない侮辱を与えられているというのに、毅然として答える姿は追い込まれてもなおフランス王妃そのものだった。惚れる。惚れるしかない。


・マリーアントワネットがギロチンにかけられるシーン。
彼女がギロチンまでの道のりをゆっくり歩くのと一緒に、ギロチンが回りながら近づいてくる舞台装置。どうしても舞台の奥行きがないため平面的になりがちなものを、その演出のおかげで遠近感が出て距離をぐっと感じさせたのが最高に技術すごいなと思った。この演出考えた人天才じゃない???


・マリーアントワネットが実際にギロチンにかけられるシーンも、人形の首を使うのかなと思ったらギロチンが落ちる大きな音とともに落ちてくるバカでかいフランス国旗。
こ、この演出考えたやつ天才すぎる……!!!!と思って頭を抱えました。最高でした。語彙力はギロチンに殺された。


・一幕で民衆のマリーアントワネットへの不満と革命が起こりつつあるきな臭さをにおわせる一方、幸福に満ちたマリーアントワネットの生活を上手く描いているのめちゃくちゃ上手ですよね。
そして、幸福から一転、タンプル塔に閉じ込められ処刑されるまでの疾走感ったらまあ……。ついさっきまでマリーアントワネットが家族や恋人と幸せそうにしていたのを観ているからこその、この不幸への転落度が凄まじくて息を呑みました。
え、だって、ついさっきまでマジで幸せそうにしとったやん???と混乱します。この落差がいい。最高。本当、脚本、演出の方は天才だと思う。


・マルグリットの「私たちがたったいま殺した女性を貶めるものです!」っていうセリフ(うろ覚え)が、頭をぶん殴ってきて最高によかったです。
お、お前がそれを言うか〜!!って思ったんですけど、だからこそよかった。私たちが殺してしまった、殺してはならなかった女性、っていうメッセージがある、よね?
ん〜〜〜語彙力がない〜〜〜!!!!!
というか、女性、っていう単語が優しくてとても好きです。伝われ。






取り敢えずここまで。
大阪公演観たらまたぽつぽつ何か書きたいなと思ってます。
とにかく2018年版MAは最高だから観てくれよな!